2008年03月06日

エクアドルの犯行現場証拠、コロンビアの嘘を暴く
〔Ecuador Crime Scene Evidence Nails Colombian Lies:Original Article in English/ZNet原文

デシオ・マチャド〔Decio Machado〕;2008年3月4日

エクアドル当局による調査は、コロンビア軍が20人から22人のゲリラ兵をエクアドル領内で殺害した3月1日の明け方に起きた事実を明らかにした。FARC(コロンビアのゲリラ組織、コロンビア革命軍のスペイン語の頭文字)司令部のナンバー2、ラウル・レジェスは伏兵攻撃によって殺害された。

画像、近隣住民や生存して発見された3人のゲリラ兵の証言、弾道学の報告、そしてエクアドル軍の諜報は、アルバロ・ウリベ・コロンビア大統領の嘘の数々を証明した。コロンビアの見解によれば、エクアドル国境に近いがなおコロンビア領土に位置するグラナダと呼ばれる小さな村落にレジェスが現れるであろうという情報を基に、FARC第48戦線は追跡されていたという。

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2008年03月04日

コロンビア、FARCのラウル・レジェスを暗殺
〔Colombia Assassinates Raul Reyes of FARC:Original Article in English/ZNet原文

ジャスティン・ポドゥール〔Justin Podur〕;2008年3月2日

FARC(コロンビアのゲリラ組織〔コロンビア革命軍〕)のナンバー2であり、その組織の中でおそらく最も顕著な代弁者、ルイス・エドガル・デビア・シルバ〔Luis Édgar Devia Silva〕、又は「ラウル・レジェス」(通称)が昨日コロンビア軍による爆撃で殺害された。コロンビア軍自体による報告によれば、軍はラウル・レジェスを含む15名ほどのゲリラを殺害したという。その報告がほのめかしていることは、それが基本的に暗殺であったということである。それはイスラエルがごく最近の例ではヒズボラ幹部のイマド・ムグニヤに対して行ったと非難されている、ここ数十年間に犯してきた類に入るものである(実際にウゴ・チャベス・ベネズエラ大統領はその類似性に言及し、コロンビアがアメリカ大陸のイスラエルに変貌するのであろうかと訊ねた)。コロンビア全国紙エル・ティエンポによれば、「レジェスが殺害されたのは、そのゲリラ司令官からの衛星電話を傍受した陸軍及び空軍が関わる諜報活動においてであり、そのことが彼が潜伏していた場所を正確に突き止めることを可能にした。」

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2008年02月05日

中南米のニュース報道:中途半端な報道はされない方がまし
〔Latin America News Coverage:
Half the Story is Worse Than None:Original Article in English/ZNet原文

マーク・ワイズブロット〔Mark Weisbrot〕AlterNet;2008年2月2日

〔文中リンク原文ママ〕

サウスカロライナ州予備選後「選挙に勝利するためなら何でも述べ、何でも行う」人々に言及して、バラック・オバマはビル及びヒラリー・クリントンに痛烈な言葉を浴びせた。

この候補者が何に返答していたのかに言及せず彼の発言を米国メディアが報道するのを想像するといい。(彼が応じていたのは、ビル・クリントン元大統領がサウスカロライナ州におけるオバマの勝利を1980年代のジェシー・ジャクソンのものに比較したこと――これは人種差別的な政治手段であると広く見なされている――及びヒラリー・クリントンの攻撃的な選挙広告に対してである)。

こうした重要な事実を省略することは米国において容認されるジャーナリズムであるとは見なされないであろう。 しかしながら中南米に関する米国の報道において、同一の基準が適用されることはない。

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2007年11月24日

南の銀行:IMF・世銀支配に対する代替案
〔The Bank of the South:An Alternative to IMF and World Bank Dominance:Original Article in English/ZNet原文

スティーブン・レンドマン〔Stephen Lendman 〕;2007年10月30日

2004年7月、IMF〔国際通貨基金〕と世界銀行は創設60周年を祝った。ドイツと日本の予想されていた敗北後の戦後世界のための金融援助の枠組みを提供するため諸機関は〔米国〕ニューハンプシャー州のブレトンウッズで創設された。息を呑むような偽善を伴い、2004年10月の開発委員会コミュニケはこう言明した。「ブレトンウッズ機関60周年を迎え……持続可能な成長、安定したマクロ経済政策、債務の持続可能性、自由貿易、雇用の創出、貧困削減及び良い統治に向けた開発途上国による取り組みを支援していくことを改めてここに誓う。 」何ともはや。

実のところ、地獄の様な63年間に両機関は上記の意見で述べられた全てにおいて正反対の結果を達成した。創設以来、それらの任務は世界的な先進国〔global North〕が支配する世界経済に開発途上国を統合すること、そして富を貧しい諸国から裕福な諸国の強大な銀行家らに移転させる手段として債務返済を用いるというものであった。

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2007年10月13日

至るところにある反乱の顔
〔The face of rebellion everywhere:Original Article in English/ZNet原文

マヒール・アリ〔Mahir Ali〕;2007年10月9日

バジェグランデと呼ばれるボリビアの小さな町で、そこの常駐司祭の幾分かの狼狽にもかかわらず、地元のカトリック教徒らは神にのみならず、聖エルネストという人物にも一般的に祈りを捧げている。その名が示しているのは遥か昔の崇敬された宗教的人物ではなく、20世紀後半の革命の先駆者となった熱心な無神論者である。

バジェグランデの様な類の尊敬を〔エルネスト・〕チェ・ゲバラが面白がったか、あるいは不快に思ったかは何とも言い難い。「寝る時も起きた時も」と27歳の地元住民は言う、「私はまず神に祈り、その後チェに祈る――そうすると全ては順調です。ここでのチェの存在は良い力になっています。」多くの住宅で、ゲバラの肖像がイエス・キリストや聖母マリアの肖像の横に掲げられている。別のものは、彼を偲んで作られた祭壇が添えつけられている。そして、チェが便宜を図ったと信じられている奇跡に関する物語が絶えることはない。

あるバジェグランデの病院の洗濯場は巡礼地に変えられた。そこは、40年前の火曜日にゲバラの死体が晒された場所である。米国に訓練されたボリビアの軍隊が近隣のイゲラ村で彼を即決処刑した後のことである。主として地元の支援の欠如によって、反乱を誘発しようとした彼の試みが失敗したその地域で、今彼が上述のように尊敬されているという事実には物凄い皮肉がある。

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2007年09月29日

米州ボリーバル代替統合構想の銀行、年内に創設へ
〔Bolivarian Alternative for the Americas Bank to Be Established This Year:Original Article in English/Venezuelanalysis原文

クリス・カールソン〔Chris Carlson〕;2007年9月7日

メリダ、2007年9月6日――米州ボリーバル代替統合構想(ALBA)を構成する4カ国、キューバ、ベネズエラ、ボリビア及びニカラグアの代表は〔ニカラグア首都〕マナグアで会談し、ALBA銀行の設立について検討した。この新しい基金はその地域における社会及び経済開発を促進することに献身することになり、今年末までには運営できそうである、と高官らは語った。

「私達は私達の諸国に財政上の資源を注ぐ新しい形態をもたらす行動指針に基づいた、新しい地域的金融構造を確立している」とニカラグアの代表アルベルト・ゲバラ〔Alberto Guevara〕は述べた。

4カ国の代表らはマナグアにおいて設立に合意する文書に署名した。ゲバラによれば、各ALBA加盟国は基金に対する同格の参加権を有し、社会・経済発展において互いに捕捉し合うべく働いていく。基金が提供する融資は、国際金融機関の融資で一般的な条件付ではないことをゲバラは強調した。

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2007年08月11日

異なる帝国の衰退――ホンジュラスとミランダ
〔Varieties of imperial decline - Honduras and Miranda :Original Article in English/ZNet原文

トニ・ソロ〔toni solo 〕;2007年7月30日

ことによると、ジョージ・W・ブッシュ大統領をハーマン・ウォークの架空の狂った駆逐艦艦長、クイーグ艦長になぞらえるのは常に不公平であったのかもしれない。ブッシュの状態が実際に反映しているは、真に王室の血を引く猛烈な速さの痴呆である。10年足らずで、彼の統治は百年以上かけて展開したスペインの植民地支配の衰退と、専制政治から独裁政治への転変を再演してみせた。違いは共和国を破壊しようとするカルロス・アルフォンソ〔現スペイン王の名〕・ブッシュ王の決意が未だ内戦を誘発させていないことである。喩えの的確さを判断するには、中南米植民地という過去の裏庭におけるアメリカ合衆国の影響力の紛れもない急激な衰えや、いくつかの破滅的な外国での植民地戦争、その殆ど価値を失くした通貨による経済〔funny-money economy〕や、アメリカ合衆国国内で現在実施されている大規模な行政上の暴政を考慮するのがいいだろう。

きちんとした独立記念日の数々にもかかわらず、スペインが中南米で植民地支配的な統率力を失くした正確な時点を確認することは殆ど不可能である。同様のことは現在のアメリカ合衆国にも言える。それは2004年ベネズエラ〔大統領〕罷免国民投票という選挙上のディエンビエンフー〔ベトナム北西部のディエンビエン省の省都。1954年第一次インドシナ戦争でフランスのベトナム撤退へと至った戦いへの言及〕であったのか? あるいはボリビアでエボ・モラレスが権力を握り、エクアドルでラファエル・コレアが勝利し、ニカラグアでダニエル・オルテガが再選した2005年から2006年の一連の選挙であったのか? 又はそれは、この7月にベネズエラがニカラグアとエクアドルとの、総計でほぼ100億米ドルに達する2つの巨大精油所協定を取り決めた時であったのか? あるいはマヌエル・セラヤ〔ホンジュラス大統領〕がALBA〔米州ボリバル代替統合構想〕に調印した時であったのか?

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2007年07月22日

南の銀行:全てが薔薇色ではない
〔Bank of the South: Not Everything is the Color of Roses:Original Article in English/Venezuelanalysis原文

エデュアルド・ディマス〔Eduardo Dimas〕Progreso Weekly;2007年7月12日

各国がそれ自体の国益を持っており、それが指導的な社会階級と政権に就いている政府の種類に応じて様々である、ということは自明の理である。中南米において、それは諸国家が取っている異なる立場から完全に理解することができる。

ある国家はアメリカ合衆国との自由貿易協定(FTAs)――ほとんどの国民に影響を及ぼす協定――の加盟国である。その他は社会的公正を追い求め、貧しい人々の生活状態を改善することを望んでいる。いくつかの国家はFTAs を受け入れず、ある程度国粋主義的な政策を維持しているのだが、新自由主義計画を放棄しているわけでもない。

要するに、この地域を悩ませる問題の数々に直面するとき、統一性よりも不一致のほうが生じ易いのである。

南米南部共同市場〔メルコスール〕(Mercosur)が、筆者が述べていることの最適の例かもしれない。発足時に調印した四カ国(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイとパラグアイ)は単なる貿易関係の範囲を越えることはなかった。その関係から、世界第10位の経済国であるブラジルはうまい汁を吸い、アルゼンチンがそれに続いた。

昨年のベネズエラの加盟や、この地域全域にエネルギーを保障するためのウゴ・チャベスの諸計画、発展と経済的補完性〔economic complementation〕のための案、そしてこれら五カ国のほぼ全ての国民を苦しませる深刻な社会問題に対する解決策は、メルコスールが取る立場において幾つかの建設的な変化を許してきた。それは更にボリビアの、そしてことによるとエクアドルの加盟によって強化され得る。

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2007年06月22日

中南米諸政権の新しい積極的主張
〔A New Assertiveness for Latin American Governments:Original Article in English/ZNet原文

マーク・ワイズブロット〔Mark Weisbrot 〕;International Business Times / CEPR ;2007年6月13日

政府と投資家――特に多国籍企業――の間の関係は急速に変化しており、それは特に現在中南米において当てはまる。昨月、ボリビア、ベネズエラとニカラグアは多くの国際問題専門家を驚かせた。世界銀行の仲裁組織である投資紛争解決国際センター(ICSID)から脱退する、と発表したのである。ICSIDは投資受入政府と紛争を持つ外国投資家が――先立つ取り決めの下――拘束力のある仲裁を求め事態を提起することができる機関である。

ボリビアの見解では、ICSIDは公平な仲裁機関ではなく、また世界銀行の一部である限りは、その様に振舞うとは予期され得ない。世界銀行総裁ポール・ウォルフォウィッツの辞任へと至った最近の論争によって強調されたように、世銀が185カ国の加盟国を有しているかもしれないが、それは実際には米国政府によって牛耳られている。この機関の運営のために、ブッシュ政権がまた再びブッシュ大統領の密接なネオコン関係者――元米国通商代表ロバート・ゼーリック――を選んだため、この退屈な長話は継続する。世界銀行は長い間――年間230億ドルの貸付によってのみならず、国際通貨基金〔IMF〕によって率いられた「債権者のカルテル」の一部として――その権力を行使し、多国籍企業によって好まれる政策を採用するよう諸政府に圧力をかけてきた。そこには外国の所有、貿易や投資流入に対する制約の撤廃、及び民営化が含まれる。

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2007年05月19日

民主主義に対する米国の戦争
ジョン・ピルジャーとのインタビュー
〔The U.S.’ War on Democracy
Interview with John Pilger:Original Article in English/ZNet原文

ジョン・ピルジャー&パブロ・ナバレッテ〔John Pilger and Pablo Navarrete〕Venezuelanalysis.com;2007年5月2日

〔リンク原文ママ〕

ジョン・ピルジャーは受賞暦のあるジャーナリスト、作家兼ドキュメンタリー映画製作者であり、1958年に彼の母国であるオーストラリアで活動を開始し、その後1960年代にロンドンに移住した。彼は1967年のベトナム戦争以来海外特派員や最前線の戦争報道記者を勤めてきた。彼は西側の諸政府による対外軍事・経済的な危険な企てに対する激しい批評家である。

「それはあまりにも容易なことです」とピルジャーは言う、「西側のジャーナリストが『私達の』利益にとっての有用性という見地から人類を理解し、良い暴君と悪い暴君を、そして価値ある犠牲者と価値なき犠牲者を規定する政府の政策に従い、『私達の』政策が、通例はその逆が真実であるのに、常に慈悲深いと描写することは。ジャーナリストの務めは、まず第一に、彼自身の社会の鏡を凝視することです。」

ピルジャーは更に、ジャーナリストが公的記憶の守護者になるべきであると信じており、頻繁にミラン・クンデラ〔『存在の耐えられない軽さ』で知られるチェコ出身の作家〕を引用する。「権力に対する人間の闘争は、忘却に対する記憶の闘争である」と。

55本以上のテレビドキュメンタリーを生み出したピルジャーの経歴で、初の映画館用のメジャー製作の映画である『The War on Democracy〔民主主義に対する戦争〕』は2007年5月11日に英国で封切られる。ピルジャーは数週間ベネズエラで撮影を行い、『The War on Democracy』にはウゴ・チャベス・ベネズエラ大統領との独占インタビューが含まれている。

PN〔パブロ・ナバレッテ〕:あなたの新作『The War on Democracy』の内容について語ることから始めてくれますか?

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2007年03月23日

米国の没落と中南米の台頭
〔The Descent of the US and Rise of Latin America:Original Article in English/ZNet原文

フィリップ・エイジー〔Philip Agee〕;2007年3月19日

近年のニュースを追っているものなら誰もが、中南米とカリブ海に広まっている革新的な変化の波に気付かずにはいられないであろう。長く孤独な年月に亘って、キューバは希望の光を掲げてきた。世界レベルの文化・スポーツ・科学的業績と共に、普遍的医療と教育の双方を無料で提供する模範的な諸計画を通して。今日物事が完璧であると言うキューバ人は見当たらず、完璧からは程遠いのだが、革命以前のキューバと比較するとおびただしい改善が成されたことをおそらく皆が賛成するであろう。その全てを、独立と自主決定の容認できない例として彼らを孤立させようとする米国による尽力に対抗して彼らは行った。〔米国〕は侵入、サボタージュ、テロリズム、暗殺、経済・生物戦および多くの諸国の協同したメディアにおける絶え間ない虚妄を含めたあらゆる卑劣な企みを用いた。1960年代に中南米でCIA工作員であったゆえに、これらの方法を私は十分承知している。合計で3千5百人近くのキューバ人がテロ活動によって亡くなっており、2千人以上が恒久的な身体障害者になった。キューバほどに長期にわたり、また一貫してテロリズムに苦しんだ国はない。

その年月を通して、1959年に権力に就く以前に始まり、キューバ革命は国防目的で米国に情報収集能力を有する必要があった。それがキューバの5人〔Cuban Five〕の完全に正当な任務であった。公平な裁判を受ける見込みのないマイアミで複数の犯罪の有罪判決の後、長い刑期を伴って彼らは1998年以来拘置されてきた。有罪判決は殺人のためにスパイ行為を行うべく共謀したためである。それにもかかわらず彼らは、マイアミでキューバに対する作戦のための犯罪的なテロリスト計画が行われていた土地のみに配属されていたのであり、それらの活動はFBIや他の法執行組織によって黙殺されたものであった。彼らは米国政府の機密情報を求めもしなければ、受け取りもしなかった。彼らの訴訟は未だ控訴中であり、長い間進展はないであろうが、彼らに対する完全に偏った有罪判決は、米国の歴史における最も恥ずべき不正のひとつであり、1920年代の無政府主義者移民ニコラ・サッコとバルトロメオ・ヴァンゼッティに対する合法的リンチ殺人の部類に入る。米国において、また世界中で、キューバの5人の自由は、公正、人権や正義が重要である全ての者にとっての大義であるべきである。90の諸国の300の「Free the Five」連帯委員会の活動に加わることによって。

現在の米国政策とその手段や目的が見出せるのは、「自由キューバ支援委員会」の500ページ近い2004年の報告と、2006年に出版された秘密の補遺を伴う更新版である。1959年にそうであったと私が記憶するように、2007年も同様である基本的な目的は、悪い模範が普及しないようにキューバを孤立させることであり、成功した場合現在の政策は、キューバ人が正当にも主張するように、法的ではないにしても事実上の米国へのキューバの併合と完全な従属をもたらすであろう。1959年からの他の基本的な目的は、50年近く経った今でも、国内的な政治的反対を扇動することや、絶望、飢餓や失望に至る経済的困難をキューバに引き起こすことである。これらの目的を集団虐殺的であると呼ぶのは誇張ではない。

けれども、キューバに対する米国の50年近くに亘る経済戦争は、その経費が帳簿を付けているキューバ人の見積もりによると800億ドル以上に上るにもかかわらず、成功してきていない。1990年代初期、ソビエト連邦の崩壊によるキューバ経済の急落の後、それは1995年に回復し始めた。2005年までには成長は11.8%になり、2006年には中南米で最高の12.5%になった。いくつかの部門は崩壊以前の80年代後半の開発レベルを上回り、その他はほぼ回復した。キューバのサービス、ニッケル、薬学や他の生産物は急発展しており、どれほど試みようとも、米国はそれを阻止できずにきた。

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2007年01月26日

ネグロポンテ、ALBA、オルテガ就任式
〔Negroponte, Alba, Ortega inauguration :Original Article in English/ZNet原文

トニ・ソロ〔toni solo 〕;2007年1月16日

ジョン・ネグロポンテとトゥパク・カタリ(

サダム・フセイン大統領の私刑に随伴して、ブッシュ政権は死の部隊の管理者、無比のジョン・ネグロポンテが国務副長官の座に引き継ぐことを発表した。不運なコンドリーザ・ライスの下〔でのこの職務は〕、ロバート・ゼーリックが2006年に去り空席であった。ゼーリックのタイミングには感心せずにはいられない。彼は、ブッシュ政権が米国の人々のため、本国での経済的苦境とイラクにおける決定的な軍事的大惨事という驚くべき演出を完成する前に船を去った。2004年に、非凡なギャング一味の外交官であるネグロポンテはイラクに、彼が1980年代初期にホンジュラスで熟達させた大量失踪、拷問と組織的テロの助長という専門的技術をもたらした。バグダッドの米国占領の大使として、彼はいわゆる「サルバドル方式訳注1」の履行の監督に手を貸し、その死の部隊の成果は、現在イラクの絶望に陥った人々に、日々提供される前代未聞の恐怖をもたらしている。

サダム・フセインの司法殺人とネグロポンテの任命は、現代帝国主義の根本的な双子の基盤を更に再び強調した――サディズムと偽善である。もし数十万人の児童の制裁による死及び、2003年の違法の侵略とそれに続く占領に起因する数十万人の死を考慮すると、イラク国内のみで100万を優に越える死の原因を、米国、欧州及び太平洋の同盟諸国の政治エリートに今確信して帰することができる。それは一点の疑いもなく、米国、英国とオーストラリアの政治エリートの上層部を、戦争犯罪の如何なる成績表をもってしても、少なくともサダム・フセインと同等に置く。

米国とその同盟諸国は、彼の戦争と彼の国内の弾圧に対する共犯者としての彼ら自身の役割の検討を回避するために、彼の裁判を活発に人為的に操作した。その後彼らは、彼を彼の敵にリンチを加えて殺害するよう引き渡した。際立っていたのは中傷的死亡記事執筆者のなかで、世界の莫大な数の非帝国主義者の大多数にとって、サダム・フセインがどの様に見えたのかを想像する手間をかけた者があまりにも少なかったことである。何百万もの人々がフセインを、不正に対する防御者であったとみなしていた。自らの犯罪を国家のためであったと正当化した過去百年程のおびただしいその他よりも有罪でもなければ無罪でもない政治家であった、と。殉教者としてのサダム・フセインの美化とその前後関係は、残りの世界の目には米国あるいは欧州が道徳的優勢であると映っていた、という如何なる実体のない主張にも終止符を打つ。ネグロポンテの任命も同程度に、その現実を象徴している。

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2007年01月02日

中南米;もうひとつの世界は可能。その兆しは見える、21世紀に
〔Latin America: Another World Possible, Over the Horizon, in the 21st Century:Original Article in English/ZNet原文

クリス・スパノス〔Chris Spannos〕;2006年11月19日

[当記事の別バージョンは、〔ワシントンポスト・ウェブ版の1コーナー〕「Post Global」のためにWashington Post.comの編集者らによって要請された。先日のニカラグアのオルテガ勝利に関する、グレッグ・グランディン、セルヒオ・ラミレスやマーク・ウェイスブロートによる記事と共に次の数週間に亘って掲載される。これはZNetのために改訂された。]

中南米では何が起きているのか? 先週〔2006年11月第2週〕のニカラグアでのダニエル・オルテガの勝利は、変革に対する願望と期待の、大衆のもう一つの表明であったのか? 南米において左傾化の潮流は前進しているのか? 残りの世界にとっての帰結は如何なるものなのか? スペインの植民地主義の長い歴史や、自由市場政策によって課せられた数十年の貧困の後、中南米の人々は新自由主義の重圧を断ち切ろうと努力している。

ワシントンが反対派団体を支援し、辛辣なプロパガンダ攻勢を仕掛け、オルテガの立候補に苦々しく反対したとはいえ、オルテガの勝利のみが懸念の主な理由ではありそうにない。彼が更に右派にあるいは左派に揺れるのかについて、彼は明確でない合図を出してきた。彼は国を荒廃させた「野蛮な資本主義」を酷評すると同時に、財産権を尊重し、新たに施行された米国との中米自由貿易協定〔CAFTA〕を支持し、国際通貨基金〔IMF〕と新しい経済的な一括協定を協議すると約束して、国の企業家指導者らの機嫌を取ってきた。彼がニカラグア人の貧困と福利に誠実に取り組む方向へ国を進めるのか、あるいは国を更に新自由主義の処方箋に委ねるのかを見定めるには時期尚早である。

ワシントンにとってより由々しいのは、この地域における変化する潮流を示す周囲の勢力である。ワシントンの悩みの種であるベネズエラのチャベスは、12月3日に大統領再選を目指している。他にも中道左派の政府や大衆社会運動や先住民運動があり、エクアドルの11月26日の決選投票もあり、ラファエル・コレアが当選した場合、大陸の左翼への更なる前進となる。オルテガの当選は単に、北と南の間のみならず、南それ自体の内部の不平等に対する中南米大衆の不満及び、それをどうにかするべく活動する意識と願望が存在する、という更なる証明なのである。

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2006年11月05日

中南米:右翼の圧制到来
〔Latin America: the heavy hand of the Right arrives:Original Article in English/ZNet原文

ヘナーロ・カロテヌート〔Gennaro Carotenuto〕Rebelión;2006年10月28日

人々の失踪、偽の書類、動き始めた秘密諜報機関、選挙不正、国連での戦い、ボリビアにおける一触即発のクーデター、闘争者や政治指導者らの生命に対する脅迫。中南米の春〔Latin American Spring:primavera latinoamericana 〕にとって、反動に対抗する力量を示すときである。

少数以上の者にって、中南米の春はパーティーのようであった。いくつもの社会運動があまりにも容易に政権へと変わったので、なぜそれが以前にも起こらなかったのか人は不思議に思った。アルゼンチンのネストル・キルチネルのような、はからずも選出された大統領らは、合意をかき集め、免責を一掃する手腕を見せた。ブラジルの土地なし農民の様な急進的な諸運動――先代の犠牲者の子供達――は慎重に政治に関与している。

2002年4月11日に、通常の構成要素の全てを伴い計画されたクーデターですら、ボリバル革命の参加型民主主義によって一掃された。2005年末の〔アルゼンチンの〕マルデルプラタにおいて、大衆運動や新しい種類の指導者らは、米州自由貿易地域〔FTAA〕とジョージ・ブッシュに対して、前代未聞の「No!」を叫んだ。アルゼンチンとブラジルは、IMFに〔負債を〕清算した。彼らはこれ以上偏った勧告を望んでいない。地域統合はようやく、社会的包摂〔social inclusion〕を最優先する大陸を構想している。

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2006年07月06日

中南米の安保理議席をめぐる競争
〔The Race for Latin America's Security Council Seat:Original Article in English/ZNet原文

シリル・ミカレイコ〔Cyril Mychalejko〕Upside Down World;2006年6月25日

2年の任期である国連安全保障理事会理事国の議席獲得を目指すベネズエラを阻止するべく、米国は外交攻勢に着手した。アルゼンチンが退く議席をグアテマラが引き継ぐよう、米国は働きかけている。

米国高官らは、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領は中南米における民主主義に対する脅威であり、安保理理事国内における彼の存在は国連にとって非生産的になるであろうと主張している。

「多国間会議における、多くの場合破壊的で無責任な行動で示されているように、ベネズエラが安保理の効果的な運営に貢献しないであろう、と我々が信ずることは驚くべきことではない」と国務省のスポークスマン、エリック・ワトニックは述べた。

対照的に、ワシントンはグアテマラが「発展しうる候補」であると信じている。国務省高官らは、国連でのグアテマラの功績と平和維持活動への貢献をその適性として言及する。

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2006年06月24日

米州における貿易協定、米国の覇権に対する挑戦
〔Trade Treaties and Challenging US Hegemony in the Americas:Original Article in English/ZNet原文

スジャータ・フェルナンデス 〔Sujatha Fernandes〕;2006年6月12日

ベネズエラのウゴ・チャベス大統領、ブラジルのルラ・イナシオ・ダシルバ大統領とアルゼンチンのネストル・キルチネル大統領は、4月26日ブラジルのサンパウロで、統合と提携の見込みを検討するため会談した。4月29日、キューバのフィデル・カストロ議長はチャベスと、新たに当選したボリビアのエボ・モラレス大統領と会談し、人民貿易協定(TPC)に調印した。これはチャベスによって提案された代替貿易協定である米州ボリバル代替統合構想(ALBA)に向かう一歩であるとみなされている。

新千年紀最初の10年の中南米における政治状況は、1960年代の革命的変革や可能性の雰囲気が漂っていた頃に、ある程度似ている。フィデル・カストロと彼のゲリラの一団は1959年にハバナで勝利を宣言し、ワシントンの目標を挫折させたキューバ革命の成功は、中南米全域において、大規模なゲリラ闘争に火をつけた。1954年のグアテマラの民主的に選出されたアルベンス政権に対するCIA後援の軍事クーデターは、米国が平和的な手段による変革を黙認する気がないことを証明した。多数の若者たちがグアテマラ、ベネズエラやニカラグアで山に入り武器を手にした。革命闘争は、コロンビアの国民解放軍(ELN)やペルーの革命的左翼運動(MIR)によって行われた。ゲリラ組織が支援を受けたのは、米国の中南米に対する覇権に対抗することを追求したキューバやソビエト連邦からであった。

続く数十年に、これらの若く理想に燃えた革命家たちの多くは、中南米全域で権力を握った軍事政権によって拘束され、拷問を受け、暗殺された。1973年チリでのアジェンデ社会主義政権に対するCIA後援のクーデターの後、ピノチェト独裁政権はシカゴ大学で教育を受けた経済学者たちの協力のもと、一連の自由市場改革に着手した。1990年代までに、自由市場正統派学説が現れ、それはワシントン・コンセンサスとして知られた。軍事政権の過程により、中南米左翼の多くが壊滅していた。1991年にソビエト連邦は崩壊し、米国に対する対案となる覇権の極という希望は取り除かれた。民営化や、より有利な地域への工場の移転や、外国の競争相手に対する地元市場の開放の結果として失業と貧困は増大した。

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2006年06月16日

過酷な清算
中南米のエネルギー
〔Rough Reckoning
Energy in Latin America :Original Article in English/ZNet原文

トニ・ソロ〔toni solo〕;2006年6月10日

近頃、ボリビア政府による炭化水素資源の国有化に多くの注目が向けられている。ボリビアの政策転換は、ベネズエラ政府の外国石油企業との間の系統だった再交渉に続いて起きた。それはベネズエラの人々の利益に役立つ収入を拡大させた。エクアドルは米国石油多国籍企業のオクシデンタル石油による、43の契約違反の疑いに応じて、その企業との合意を終了させることにより、この地域の動向を増進させた。この措置すべてがエネルギー資源の最も効果的な管理についての中南米政府による再考を示している。

この地域の政治について、また諸政府が影響し合う更に広範囲な国際関係についての洞察を得るうえで、エネルギーは検討すべき根本的な主題である。エネルギー関係は貿易関係とは切っても切れない関係にある――これは「自由貿易」や「グローバリゼーション」、国家主権の侵害についての引き続き行われている議論のうえで曖昧になっていることである。この関係を理解するためには、天然ガスと石油生産の持続可能性に目を向けることは重要である。持続可能性を考察する時、主として石油のことを考慮するのが一般的である。だが天然ガスは類似した形で重要な役割を、発電から全般的な産業や一般家庭のエネルギー消費の分野で担っている。

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2006年05月22日

〔本文リンク原文ママ〕


広範囲戦争
いかにしてドナルド・ラムズフェルドは中南米でワイルド・ウェストを発見したのか
〔The Wide War
How Donald Rumsfeld Discovered the Wild West in Latin America:Original Article in English/ZNet原文

グレッグ・グランディン〔Greg Grandin 〕TomDispatch ;2006年5月8日

どれ程早く中南米は支持を失ったことか? わずか10年前にクリントン政権は、その地域をグローバリゼーションの約束の宝玉として引き合いに出した。「我らの南部方面」異常なし、と1995年に米国南方軍のバリー・マッカフリー将軍は報告した。「我々の近隣諸国は同盟国であり、概して似たような価値観を共有している。」その2年後にマッカフリーの上官、ウィリアム・コーヘン国防長官は「西半球は世界に教えることが多くある」と述べた。「我々が達成した類いの進歩に世界が到達しようとする今。」

現在、ワシントンの統率に対し、公然と抵抗する指導者達という新たな世代と共に、中南米はもはや世界に対するかがり火としてではなく、「敵対者ら」が潜む暗がりの場所として見なされるようになった。「彼らは観察し、探っている」とドナルド・ラムズフェルドは中南米にいるテロリストについて警告した。彼らは「弱点」を捜し求めている、と。南方軍の新しい司令官バンツ・クラドックによれば、「多国籍テロリスト、麻薬テロリスト、イスラム過激派の資金調達者や勧誘人、違法商人、マネー・ロンダリング〔資金洗浄〕するものたち、誘拐犯[や]ギャング集団」で構成された並外れた紳士の同盟によって、この地域は人質にとられている。

「テロリストたちは南方軍責任区域全域で」「爆破し、殺害し、誘拐し、麻薬を不正取引し、武器を運び、マネー・ロンダリングし、人々を密入国させる」とクラドックの前任者は警告した。クリントンのペンタゴンが別個の問題点として示した諸問題――Foreign Policy誌の編集長モイセス・ナイン〔Moisés Naín 〕が「グローバリゼーションの5つの戦争」として述べた、麻薬、武器取引、知的所有権の侵害、移住とマネー・ロンダリング――は今日、テロリズムに対する統合された組織的活動の一部として理解されている。

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2006年05月08日

ベネズエラとブラジル
中南米の転換の重心
〔Venezuela and Brazil
Latin America's Shifting Centres of Gravity:Original Article in English/ZNet原文

トニ・ソロ〔toni solo〕;2006年4月30日

現在パナマのコパ航空は、過去ボーイング737型機が占めていた航路で、ブラジルのエンブラエル社のE-190型民間航空機を利用している。この小さな出来事は、中南米における経済的な力の均衡が米国企業から遠ざかっているという、更に広範囲な転換を際立たせている。直接・間接的な政府の大量の補助金や支援に慣れすぎている米国企業は、急激な修正を着実に余儀なくされるであろう。中南米諸国との「自由貿易」を無理やり推し進めようとするブッシュ政権の破れかぶれな行動は部分的に、来る災難を和らげる試みである。もしそれを回避できないのであれば。

エンブラエル社によるコパ航空への航空機の売却は、ブラジルによる中南米における欧米の航空宇宙産業の移り変わりの初期段階を示している。先週ルラ大統領は、ロシアの宇宙計画でミッションを首尾よく終えたブラジル初の宇宙飛行士に勲章を授けた。同様にブラジルは自らの核産業を開発している。ブラジルとベネズエラの両国は、マイクロソフトのウィンドウズ・オペレーティング・システムの様な専有的なソフトウェアに優先させて、自由なソフトウェアをかなり広範囲に及び利用している。世界的な貿易は、ブラジルと中国、ベネズエラとイランを結びつけ、それは国際関係における中南米の伝統的なネットワークを再構築している地域統合の計画に組み合わされている。

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2006年03月25日
中南米の左翼への転換
〔Latin America's Leftist Shift:Original Article in English/ZNet原文

ベン・ダングル〔Ben Dangl〕;2006年3月20日

過去六年の間に中南米では、人権や、より良い生活と労働条件、また企業の搾取と軍の暴力を終わらせる闘争において、おびただしい数の社会運動が勢いをつけてきている。近年、中道左派の指導者らがボリビア、ウルグアイ、チリとベネズエラで選出されてきた。

当選したことが、主として社会運動に起因しているこれらの政治指導者らは、貧困と戦い、またワシントンと国際企業の利益よりも人々の要求を優先させると公約した。この抵抗は、中南米の先住民族団体と組合による数世紀にわたる団結に繋がっている。この左翼への転換がなぜ現在起きているのか、そしてこの運動の最近の歴史におけるいくつかの重要な時と出来事について論じたい。

現在中南米は、1970年代から80年代に中南米全域で権力を握った軍事独裁――チリのアウグスト・ピノチェト、アルゼンチンのホルヘ・ビデラや、グアテマラのリオス・モント将軍を含むその他――によりもたらされた10年に亘る悪夢から目覚め始めている。

この様な独裁者たちのもと、数十万人の無実の人々が、軍により「左翼反乱分子」とレッテレルを張られ、拉致され、拷問されて殺害された。この悪夢の多くは米国政府により資金供給され、この抑圧の中心人物の中には、ジョージア州の米州軍学校〔School of the Americas 〕のような場所で米国人教官により訓練された者もいた。

このテロ実行とは別に、独裁者らは新自由主義経済政策をこの地域に導入するため、ワシントンと多国籍企業とともに精を出した。多くの場合ワシントン・コンセンサスとして言及される、この経済モデルは投資のため市場を開き、公共事業を民間企業の手に委ね、経済に対する政府の介入を否認し、組合の解体に励み、そして国際通貨基金〔IMF〕と世界銀行を通じて、貧しい諸国が数百万ドルを借りるようにしむけた。軍事独裁により生じた負債は今日まで中南米諸国に打撃を与えている。

数十年間この経済モデルは中南米を破壊してきており、その一方でIMFの職員らと自由市場の熱心な信者らは、相変わらず「もう少し待てば、市場が全てを解決する」と述べる。当然のことながら、市場は全てを解決してはいない。多くの点で、中南米における現在の左傾化は、これらの政策の失敗に対する反動なのである。

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タグ:中南米 左派
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