2005年10月15日

ベネズエラの全国主婦組合
〔The National Housewives' Union in Venezuela:Original Article in English/ZNet原文

ベンジャミン・ダングル〔Benjamin Dangl〕www.UpsideDownWorld.org;2005年4月27日


ウゴ・チャベス大統領の指揮下、ベネズエラ政府は、貧しい共同体に多大な利益を与える無料の教育、保健医療、土地改革、職業訓練、メディア企画を通し、国の石油による富を再分配している。これらの政府主導の援助計画に加え、多くのベネズエラ国民が連合、協同組合、地域団体を始動した。この動きにおける革新的な団体は、全国主婦組合〔National Housewives' Union〕である。

組合は2003年に始まり、国中から何千もの女性が参加するほどまでに拡大した。組合員は主に経済力の低い家庭からであり、その30%が未亡人か独身である。組合への入会費はなく、入会時に会員証と国のボリバル憲法の冊子が無料で配られる。

彼女が持っている憲法の冊子を取り出しながら「私たちは憲法の娘です」とメリダ州の、主婦組合の責任者であるリサルデ・プラダ〔Lizarde Prada〕は述べた。「憲法は主婦の健康と福利を、威厳のある家庭そして教育に対する権利を保障しています。世界的なレベルでは、主婦を承認する憲法は他にありません。」

19世紀のベネズエラの解放者であるシモン・ボリバルにちなんだ名を持つ、政治的な過程であるボリバル革命の根本的な一部を成しているのが憲法である。1999年に、チャベス大統領に率いられた動きにより、一連の国民投票と、政府及び国中の地域団体による校正会議を通して、憲法は検討し直された。憲法の数ある急進的な側面のひとつが主婦の承認である。

ベネズエラ西部に位置する山の多いメリダ州の組合活動の拠点である、散らかった事務所でプラダは私に語った。事務所の壁はチャベス大統領の肖像やイラク戦争反対のポスターで飾られていた。インタビューの間中プラダは生き生きとしており、組合の仕事に深く関わっているのは明白だった。会見を通して彼女の2つの携帯はしきりに鳴り、組合の活動家が事務所を忙しそうに出たり入ったりした。

「私たちは大きな団体であり、私たちは奇跡を起こしている...これは人々に魚を与えることではなく、魚を捕ることを教えることであり、職を探す方法であり、様々な政府の計画に参加する方法を教えることなのです」とプラダは述べた。「私たち組合は、人々に今までとは違った指針を示しているのです。多くの場合、これらの慎ましやかな女性達はそこに、利用できるお金が、資源があることを知らないのです。後はどこにそれらがあるかを知りさえすればいいのです。」

組合は組合員に法律上の支援を提供し、政府が提供する無料の教育、無料の医療、助成された食料計画について紹介する。組合はまた、もし成功すれば50歳以上の主婦全員に与えられることとなる、政府による年金制度に賛成するよう議員に働きかけている。組合のメリダ支部は地域ラジオ放送の「ラディオ・ホリサンテ〔Radio Horizante〕」で週間番組を放送している。これを通じ、組合員は公共に彼女たちの仕事と、どの様な計画が地域社会の利益になるかを知らせている。そして月に2度、家族に昼食を準備した後に女性が出席できる様に午後1時30分から、彼女達は組合会合を開いている。つい最近の会合にはメリダ州全域から旅して来た数千の女性が参加した。

「私たちは、女性に小規模商業と地域活動においてどの様に共同組合を発展させるのかを教える人材を持っています」とプラダは語った。「例を挙げると、もしあなたがある地域に住み、原料、例えばバナナを持っているとしたら、それを菓子屋用に使い、あなたの商業の為に地元の輸送手段を利用するのです。こうした全てが、いっそう地元の仕事を生み出すのです。」主婦組合と提携する協同組合は複数あり、その中のいくつかは料理と食料配給に関わり、他のものは織物と裁縫関係である。

2005年6月にはメリダ州で全国的なスポーツ行事が催される予定であり、その行事において主婦組合は主要な役割を担いたいと望んでいる。「私たちはこの行事による多くの利益と仕事が、私たちの共同体にいる、主婦をはじめとする職を必要としている人々に流れることを望む」とプラダは語った。組合はまたメリダ州に、授業や会合を開き、組合員が生産した工芸品や製品を売ることの出来る、彼女ら自身の建物を入手するため働いている。その他にも、組合はある種の家事仕事に長けた女性に免許状を授与している。評価の後、女性達は、パン焼き、裁縫、料理、散髪、飴作り等に対する免許状を受け取る。

「多くの女性は常に家庭の中で過ごす」とプラダは言う。「家の中で彼女達は料理人、装飾人、教師、子守、医師として働く――この全てをたった1人で行う。私たち組合は主婦の地位向上の手助けをしている。彼女たちの多くが家の中に閉じ込められていて、読み書きする時間を持てず、常に料理と掃除をしており、知識を与えられずにいた。多くの私たち組合の女性が今、目覚め始めている。」


ベンジャミン・ダングルは自由契約の作家であり、南米に主眼を置いた活動主義と政治についてのオンライン雑誌であるwww.UpsideDownWorld.orgの編集長である。



posted by Agrotous at 22:19 | TrackBack(0) | ベネズエラ
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