2005年08月12日

ベネズエラは希望の象徴
〔Venezuela represents hope:Original Article in English/ZNet原文

スチュアート・マンクトン〔Stuart Munckton〕Green Left Weekly;2005年4月11日


4月の11日から17日にかけて、世界中の行事はベネズエラ革命と連帯を深めることになる。この連帯週間は、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベス〔Hugo Chavez〕に対する米国が支援したクーデター失敗の三周年記念にあたる。ベネズエラ政府は貧困を根絶させ、民衆の力となる制度を作り上げるための、広範にわたる変革の達成を目指している。オーストラリアでは、ベネズエラ連帯ネットワーク〔Venezuela Solidarity Network=VSN〕が連帯運動を指揮している。

このネットワークの中で最も関係がある団体のひとつが、ベネズエラとの連帯を活動の中心に位置づけている、社会主義青年団体「レジスタンス〔Resistance〕」である。グリーン・レフト・ウィークリー〔Green Left Weekly〕のスチュアート・マンクトンがVSNに関わっている「レジスタンス」メンバーの一人、フレッド・フエンテス〔Fred Fuentes〕にこの社会主義団体がベネズエラとの連帯をそれほど重要だと確信している理由を聞いた。

「ベネズエラ革命は、戦争と悲しみの体制を打ち負かすための闘争の最前線にいる、」とフエンテスは語った。「第三世界に住む、世界の大半を占める人々がさらに貧しくなっている現在――西側先進諸国の企業と政府の要請の下、彼らの政府が身を切るような新自由主義の政策を実行している時、また、この経済帝国主義が数十万もの銃で米国により執行されている時――この状況の中で、ベネズエラの人々は抵抗が可能なことを示している。

「ここ数年の間、ベネズエラ政治を注視してきた『レジスタンス』会員は、貧しい労働者や農民たちが、大衆闘争を通して、非常に大きい進歩を遂げていることに気づき始めた。チャベス政府は、企業――国を搾取する帝国主義者や、彼らに協力する地元のエリート達――の利益に直接攻撃を加え、大多数の貧しいものに有利になる様々な政策を施行してきた。この中には、大規模で無料の教育と、無料の保健医療改革、土地改革などがある。特に重要な改革のひとつは、政府が企業よりの経営者から指揮権を取り去った、石油産業におけるものであった。現在、莫大な石油利益は他の改革計画に投じられている。

「しかしさらに重要なことは、これらの改革は政府がただ単に実行したのではなく、大多数の貧しいものたちが勝ち取り、そして守ったものである、ということだ。3年前のクーデター打破、石油産業管理者による〔労働者〕締め出しの失敗――これらは結集した大衆が達成したのであって、議会の決議によってではない。チャベス政権は、民衆自身が変化を達成するための、庶民団体の発展を助長している。最近の例では、人口の10分の1を参加させるため、予備役〔reserve army〕を大幅に拡大させ、帝国からの攻撃を撃退するための武装民兵を組織するチャベスの試みがある。

「これらの事から私たちは〔ベネズエラは〕特別な状況だと思うのです――私たちの社会も含めたほぼ全ての社会において、少数の企業エリートが力を手に入れている一方、〔ベネズエラでは〕本当の力が次第に大多数の手に委ねられていく革命が実行されている。社会主義組織として、企業ではなく、民衆に仕える民主主義を構築する大衆闘争は、私たちの支援と連帯を必要としている。」

しかし、フエンテスは付け加えた。「もちろん、ベネズエラの全ての事が完璧だとは思いませんし、一部始終を私たちは知りません。革命家たちが行っているいくつかの戦いがあることは分かっている――例えば、腐敗し、官僚的で、トップダウンな運営の仕方に対して。しかし、『レジスタンス』は完璧な革命を待つべきだとか、連帯を築く前に争うべきだと思ったことは一度もない。

「自らの将来を決めていこうとする、ベネズエラの大多数の戦いが成功するとは保障はできないけれど、もし私たちが連帯を築ければそうなる可能性は高くなると理解しています。」

フエンテスはこちら側〔オーストラリア=西洋諸国〕でも連帯が抵抗の助けになったことを指摘した。「世界のいかなる場所でも民衆の力〔people's power〕の為の運動が起これば、私たち皆がそれによって鼓舞される。だがそれだけでは十分ではない――私たちはその一部にならなければならない、自国内においてすら。

「私たちの任務は、私たち自身の民衆の力の運動を確立することです。ベネズエラで起きている事を人々に知らせることは、重要なことの一つです。なぜならベネズエラは希望を象徴するからです。オーストラリアの左派にとっての最大の問題は、多くの西側諸国と同じく、物事は好転でき、帝国主義が挑戦されうるという希望を誰もほとんど持ってないということです。ベネズエラは変化を獲得できることを示している。」

「わたしたちは、連帯運動が世界的に進歩的勢力を強化することができると知っています。『レジスタンス』は米国または戦争組織に対するベトナムの人々との連帯活動の過程で結成されました」とフエンテスは言う。

なにが昨年のVSN結成の契機となったのかを、フエンテスはこう説明した。「直接ベネズエラと、あるいは中南米一般――例を挙げれば、チリとエルサルバドルの連帯団体がVSNに加わった――と連帯するために活動していた、『レジスタンス』を含むいくつかの異なる団体が国中にありました。しかし、これらの団体はベネズエラで展開していた出来事が重要だと認めていて、それぞれがばらばらに活動するよりも、統合して活動するためのネットワークを築きたいと思ったのです。」

何が出来るのかを説明するため、フエンテスは7月から8月に行われる、VSN主催のベネズエラへの連帯旅団を指摘した。他諸国から数名を含んだ、40人程度がすでに参加登録をすませた。フエンテスによると、この種のベネズエラを訪ねる旅団は世界で初めてだという。「これは直に民衆の力を体験する、素晴らしい方法であるだけでなく、関心がある団体に〔連帯運動に〕取り組ませるための共通の企画です――ただ旅団を宣伝するだけではなく、参加した人たちが帰ってきた後で、出来る限りの異なる団体に語るために役立つ。」

連帯週間中のオーストラリアの活動が映画上映と旅団情報集会だけではなく、デモと抗議も含むと説明し、フエンテスはこう述べた。「ワシントンからのベネズエラに対するエスカレートする圧力と言論戦という状況において――私たちは、自身の政府とそのとるべき道を決めるベネズエラの権利を米国が尊重するよう主張する為に、オーストラリアの社会から出来るだけ多くの声を手にしたい。チャベスあるいはベネズエラ政府の政策をオーストラリアの社会がどう思っていようと。また私たちは私たちの政府に、ベネズエラの主権を支援し、その主権に対する米国から来るかもしれない攻撃を支援しない、とはっきりさせるよう求めたい。」

グリーン・レフト・ウィークリーに対しフエンテスは、「レジスタンス」がベネズエラにおける出来事を入念に注視しており、革命を深める最近の動き――国営企業の労働者による共同経営の試み、全従業員を解雇しようと試みた会社の国営化、及び わずかな土地を所有する、あるいはまったく持たない多数の農民が一生懸命努力する間、広大な土地に手を着けずそのままにしている民間地主との衝突――に特に刺激された、と語った。

彼はこの革命運動の問題と矛盾にさえ建設的な側面があると言う。なぜならそれらは「公になり、公共の議論〔の対象になり〕、建設的な事は中心人物、ウゴ・チャベス、がこの過程の採るべき道を確信していると思われることだ。民衆の力を深める事の重要性を。」

フエンテスは、ベネズエラの連帯を作り上げる手助けをしたいと思っている人々に、自発的に行動するよう訴えることで結んだ。「ウェブサイトを見てください。私たちはこの世界には希望がある、というメッセージを出来るだけ広範囲にわたって送りたい。」




訳者補足:

ベネズエラ連帯旅団の報告はvenezuelasolidarity.orgのウェブサイトから閲覧可能(英文)。また「レジスタンス」のウェブサイトはこちら



posted by Agrotous at 23:51 | TrackBack(0) | ベネズエラ
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