2007年08月04日

ベネズエラ野党、憲法改正に反対する「広範な戦線」呼びかけ
〔Venezuelan Opposition Calls for “Broad Front” Against Constitutional Reform:Original Article in English/Venezuelanalysis原文

キラズ・ジャニック〔Kiraz Janicke〕;2007年7月29日

カラカス、2007年7月28日(venezuelanalysis.com)――ベネズエラの1999年憲法を改正する計画を退けるべく、ベネズエラの野党勢力は「広範な戦線」の形成を呼びかけた。この発案を支持するベネズエラ野党、「勇敢な国民同盟党〔ABP〕」、「新時代党〔UNT〕」、「民主行動党」、「キリスト教社会党〔Copei〕」、「正義第一党〔PJ〕」、「ベネズエラ社会組織前進運動党〔VAMOS〕」や、「社会主義運動党〔MAS〕」は、7月26日にカラカスのラジオ局「ウニオン・ラディオ」によって主催された討論会に参加した。VAMOSのラファエル・シモン・ヒメネス〔Rafael Simon Jimenez〕は、「帝国的な大統領職を拒絶するには、チャビスモ〔Chavismo〕[チャベス支持者ら]をも含む広範な戦線を生み出すことは必須である。〔無期限〕再選に反対!」と述べた。

米国の後援を受けた2002年4月の軍事クーデターの頓挫及び2002年12月から2003年1月に亘った石油産業ロックアウト以来、主として憲法に則った戦略を追求してきたベネズエラ野党は、これまでも協調政策を試みてきた。特に2006年の大統領選挙時の単一候補を立てる試みがある。その選挙をボイコットした旧支配政党の民主行動党(AD)の指導者らは、その試みを「空の酒瓶を取り合う酔っ払いたち」と描写した。

とはいえ殆どのチャベス反対者らにとって、野党勢力の多くは非常に評判を落としている。その理由は2002年のクーデター未遂や2003年の石油産業閉鎖時のように、過去8年間繰り返しチャベスを排除し損なってきたからである。人権や民主主義という言葉を用い、野党はかつて覆すことを試みた憲法に対する改正に今は反対している。親チャベスよりの政党のひとつとして野党の「広範な戦線」に関与することにこれまでのところ賛成していない。

その改正案が国民議会に未だ提出されていないゆえに、正確な内容は定かではない。だが、憶測の多くは大統領職を二期までに定めた任期制限の撤廃を中心に成されている。それはチャベスが2012年に再び立候補することを許すことになる。

プント・フィホ協定として知られる権力分担の協約を持ってCopeiと共に40年間国を統治してきたADの党首ビクトル・ボリーバル〔Victor Bolivar〕は、発議された改正案が表しているのは「ベネズエラ民主主義の本質的な変更」であると述べた。

「根底となる民主主義の原則が損なわれるであろう、例えば政治権力の交代、表現の自由、自由な教育、大学の自立、更に国軍の諸機関さえも」と彼は続けた。

ボリーバルは更に「広範な戦線」が「白チーム」を代表していると述べた。それは野党諸政党によって助長された最近の学生デモへの言及である。参加者の大多数が白い服を身にまとった非暴力デモはRCTV〔ラジオ・カラカス・テレビ〕の公共放送免許取り消しという決定に反対した。その組織的活動はウクライナにおける「オレンジ革命」のような米国に支援された他の「色」革命に類似していた。

新時代党のアルフォンソ・マキナはこう論じた、「これは虚栄心を、権力の行使を手にした者の自尊心を満足させる改革であり、その傾向は無期限の再選と大統領への権力の集中である。」

先週の木曜にベネズエラのテレビ番組「Diálogo Abierto〔公開討論〕」に出演したベネズエラのホルヘ・ロドリゲス副大統領は野党に対する返答で、「どうしたら野党は一度も目にしていない事柄について批判することができるのであろうか?」と述べた。

ロドリゲスは、大統領任期制限の引き延ばしに対する彼らの反対が示唆していることは、「チャベスが全ての選挙に勝利する」という暗黙の了解である、と述べた。

「憲法改正は公平、平等及び公正を促進する」と彼は付け加えた。

チャベスを支持する週刊誌「テマス」の7月27日付記事は、改正案がチャベス大統領職の「恒久化」であるとほのめかした野党は安易で無責任である、と論じた。誰一人としてチャベスを再選させるよう義務付けられてはおらず、むしろそれは民衆に選択肢を与えることに関してなのである、と記事は論じた。

チャベスは憲法に対する如何なる変更も国民投票で承認されなければならない、と幾度も断言してきた。「憲法改革で〔無期限〕再選を承認するか否かは大多数が決めるのである」と彼は述べた。

とはいえ彼は彼の見解として「大統領は民衆が望む数だけ当選すべきである」と述べた。

たとえ改正案の文書を修正する国民議会の権威をチャベスが認めているとはいえ、彼は彼の案の趣旨と根本的な性質を議会が保持することを望んでいる、と述べた。

議論の大部分が大統領任期制限の拡大に集中してきたのに反して、チャベスの言明では、「この憲法改正の最も重要な側面は再選ではなく、むしろ現況では存在していない人民権力の包含である。これは改正案のなかで最も重要な案であり、それは新しい時代の幕開けとなる。」

7月26日にトルヒーリョ州での新しい総合社会主義生産センター〔Centro Integral Técnico Productivo Socialista 〕の開所式で、チャベスは第六の権力の新設を呼びかけた。すなわち、国家の「公的権力」のひとつとして新しい憲法によって確立される人民権力である。それは現存する五つの権力――行政、司法、立法、公民、選挙――に加えられる。

チャベスは更に経済領域における改革も呼びかけた。社会主義経済への変革を保証するためである。とはいえ、ベネズエラの法律に従う限り、ボリバル社会主義が私有財産に反対することはない、と彼は述べた。

改革はおそらく今年後半に開催されるであろう国民投票に掛けられる前に、三回の会期を通して議論され、国民議会によって承認されることを要する。

posted by Agrotous at 20:50 | TrackBack(0) | ベネズエラ
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