2005年08月25日
米国の新たな敵の出現
ジョン・ピルジャー〔John Pilger〕;2005年11月10日

中南米人は過去数年間を、彼ら自身の声を見つけ出すことに費やしてきた。現在、彼らは北の隣人に挑む力を手にした可能性がある。主にボリビアとベネズエラの現地取材をを基にした、中南米における、民衆自身による民主主義の高まりについてのジョン・ピルジャーの報告。

米州首脳会談、アルゼンチン:FTAAの墓場
デボラ・ジェームス〔Deborah James〕;2005年11月24日

「ここマル・デル・プラタがFTAAの墓場だ!」とチャベスは歓呼し、観衆は興奮の渦に包まれた。彼は黙祷をすら求めた。数千人の人々が上下に飛び始め「黙祷!FTAAは死んだ」とスペイン語の韻を叫んだ。それはベネズエラ大統領による2時間の追悼で礼遇された陽気な葬式であった。「今日は感動的な日だ」と私の右にいたアルゼンチンの教師が私に語った。「時代が変わり始めた。」

ボリビア民主主義と米国:歴史の教訓
ソール・ランドー〔Saul Landau〕;2005年12月22日

社会主義者で農民代表のエボ・モラレスが、選挙でボリビア次期大統領となる見込みですら、チャールズ・シャピロ西半球担当国務副次官補を当惑させた。「ますます好戦的なキューバ・ベネズエラの組み合わせが三つ組みになることを知る事は、ワシントンでは歓迎すべきニュースにはならない」と2005年10月21日に彼はマイアミ・ヘラルド紙のアンドレス・オッペンハイマーに電子メールを送った。

民主主義の名の下の苦難
イファット・サスキンド〔Yifat Susskind〕;2005年12月16日

ブッシュ政権はイラクの12月15日の選挙を、中東全域における民主主義に対する熱情を燃え立たせることを確実なものとする自由へと向かう大きな飛躍として大宣伝をしている。だが米国の更に近くで、政権は民主主義が化け物を作り出し、その化け物が民主主義であることを知った。中南米とカリブ諸国において、一般大衆の諸運動は、米国の「世界への贈り物」が多数決原理の約束を実行するよう要求している。そうすることはおそらく、少数のエリートに利益を与え、大部分の人々の貧困をより悪化させてきた体系を崩壊させるであろう。

21世紀の社会主義
ジュディ・レビック〔Judy Rebick〕;2006年1月29日

「私たちは参加型民主主義を伴った、21世紀の社会主義を構築している、」ベネズエラのカラカスでの世界社会フォーラムの開幕デモの始めに、若い政治学の学生は私に語った。 デモ行進は色彩に欠き、行事は遥かに混沌としているが、政治論議は遥かに奥深く刺激的である。開幕パネルディスカッションのひとつで、ある発言者が言ったように、「私たちは(中南米で)新自由主義に対する守勢から攻勢へと転じた。」

中南米政治の現実、キューバ、そして現在の米国政治
アイク・ナヘム〔Ike Nahem〕;2006年2月15日

現在私たちが直面している政治的実情は、米・キューバ関係の力学を変化させ、そしてキューバに対するワシントンの経済戦争の終焉を、あるいは少なくとも重大な弱体化を余儀なくさせる大きな可能性が、1959年1月1日のキューバ革命の偉業以来、初めて訪れたということである。なぜか?

中南米の左翼への転換
ベン・ダングル〔Ben Dangl〕;2006年3月20日

現在中南米は、1970年代から80年代に中南米全域で権力を握った軍事独裁――チリのアウグスト・ピノチェト、アルゼンチンのホルヘ・ビデラや、グアテマラのリオス・モント将軍を含むその他――によりもたらされた10年に亘る悪夢から目覚め始めている。

チェの再来(マウンテンバイクに乗って)
ニック・ミロフ〔Nick Miroff〕;2006年3月26日

かつて中南米において、これほど統一を率いる人物がいたであろうか?政治集会では、彼の容貌は地域の独立や自主決断のかがり火として掲げられる。彼は経済成長を駆り立て、貧困を緩和する新たな貿易関係を打ち立てる助けと なった。そして彼の統率力は、親ワシントンの政府を次から次へと引きずり降ろす、西半球で突風のように吹き荒れる選挙の傾向を煽り立てた。この中南米左派の野心的な誘導者とは何者なのであろう? ベネズエラの野心的なウゴ・チャベスか? 労働階級のブラジル人、イナシオ・ルラ・ダシルバか? ボリビアのコカ栽培農民兼大統領のエボ・モラレスか?

世界社会フォーラムを越えて
スジャータ・フェルナンデス〔Sujatha Fernandes〕;2006年4月6日

今年の1月に、ベネズエラのカラカスとマリのバマコにおいて、地域社会フォーラムが開かれた。3月に別の地域フォーラムがパキスタンのカラチにおいて行われた。これらの地域フォーラムは、社会公正のための意見と戦略の交換を促進する、世界中の社会運動指導者や活動家の集会である世界社会フォーラム(WSF)に由来している。WSFは部分的に世界経済フォーラムに対する代替案として現れ、2001年にブラジルのポルト・アレグレにおいて第一回WSFが開催された。

中南米の転換の重心
トニ・ソロ〔toni solo〕;2006年4月30日

現在パナマのコパ航空は、過去ボーイング737型機が占めていた航路で、ブラジルのエンブラエル社のE-190型民間航空機を利用している。この小さな出来事は、中南米における経済的な力の均衡が米国企業から遠ざかっているという、更に広範囲な転換を際立たせている。直接・間接的な政府の大量の補助金や支援に慣れすぎている米国企業は、急激な修正を着実に余儀なくされるであろう。中南米諸国との「自由貿易」を無理やり推し進めようとするブッシュ政権の破れかぶれな行動は部分的に、来る災難を和らげる試みである。もしそれを回避できないのであれば。

広範囲戦争
グレッグ・グランディン〔Greg Grandin 〕;2006年5月8日

どれ程早く中南米は支持を失ったことか? わずか10年前にクリントン政権は、その地域をグローバリゼーションの約束の宝玉として引き合いに出した...現在、ワシントンの統率に対し、公然と抵抗する指導者達という新たな世代と共に、中南米はもはや世界に対するかがり火としてではなく、「敵対者ら」が潜む暗がりの場所として見なされるようになった。「彼らは観察し、探っている」とドナルド・ラムズフェルドは中南米にいるテロリストについて警告した。彼らは「弱点」を捜し求めている、と。南方軍の新しい司令官バンツ・クラドックによれば、「多国籍テロリスト、麻薬テロリスト、イスラム過激派の資金調達者や勧誘人、違法商人、マネー・ロンダリング〔資金洗浄〕するものたち、誘拐犯[や]ギャング集団」で構成された並外れた紳士の同盟によって、この地域は人質にとられている。


中南米のエネルギー
トニ・ソロ〔toni solo〕;2006年6月10日

この地域の政治について、また諸政府が影響し合う更に広範囲な国際関係についての洞察を得るうえで、エネルギーは検討すべき根本的な主題である。エネルギー関係は貿易関係とは切っても切れない関係にある――これは「自由貿易」や「グローバリゼーション」、国家主権の侵害についての引き続き行われている議論のうえで曖昧になっていることである。この関係を理解するためには、天然ガスと石油生産の持続可能性に目を向けることは重要である。

米州における貿易協定、米国の覇権に対する挑戦
スジャータ・フェルナンデス 〔Sujatha Fernandes〕;2006年6月12日

新千年紀最初の10年の中南米における政治状況は、1960年代の革命的変革や可能性の雰囲気が漂っていた頃に、ある程度似ている。フィデル・カストロと彼のゲリラの一団は1959年にハバナで勝利を宣言し、ワシントンの目標を挫折させたキューバ革命の成功は、中南米全域において、大規模なゲリラ闘争に火をつけた。

中南米の安保理議席をめぐる競争
シリル・ミカレイコ〔Cyril Mychalejko〕;2006年6月25日

新しい中南米を代表する指導者達は、ワシントンにより先導され、国連により支援された現在の地球規模のヒエラルキーに対する脅威なのである。ウルグアイとパラグアイとともに、これらの諸国は空き議席に対するベネズエラの試みを支持するであろうと予測されている。米国は外交圧力を利用し、重要な票であるとされるチリにグアテマラを通過させるよう働きかけている。しかし、チリのホセ・ミゲル・インスルサに米国後援の候補が負けたOASの2005年の選挙が指標となるならば、ワシントンはもう一度失望を、現実という苦い薬とともに経験することもあり得る。

中南米:右翼の圧制到来
ヘナーロ・カロテヌート〔Gennaro Carotenuto〕;2006年10月28日

人々の失踪、偽の書類、動き始めた秘密諜報機関、選挙不正、国連での戦い、ボリビアにおける一触即発のクーデター、闘争者や政治指導者らの生命に対する脅迫。中南米の春にとって、反動に対抗する力量を示すときである。

白人入植者エリートとの関係の清算を準備する中南米
リチャード・ゴット〔Richard Gott〕;2006年11月19日

全ての「入植植民地主義者」社会のある特徴は、入植者らの根深い人種差別的な恐怖と憎悪であり、彼らは所有権を奪われた最下層階級の存在によって恒久的に警戒させられている。それにもかかわらず、中南米の入植者らの人種的な憎悪は、この大陸の歴史と社会の通常の理解において些細な断片しか占めてこなかった。左派の政治家や歴史化ですら、人種よりも階級を論ずることを好んできた。

もうひとつの世界は可能。その兆しは見える、21世紀に
クリス・スパノス〔Chris Spannos〕;2006年11月19日

チャベスは、オルテガの勝利は、中南米で形作られている統合の枢軸の一部であり、「もう一つの世界は可能であり、地平線の向こうに見えてきた」とまで述べた。その声明は、米国のエリートの頭上を越えて、中南米と世界の人々に訴える狙いがあった。それは、改革された世界的な経済構造を伴い、また米国が国際法に従わなければならない単なる多極化世界ではなく、「もうひとつの世界」なのである。チャベスは彼が勝利できることを信じている故に希望を喚起することを目指している。

ネグロポンテ、ALBA、オルテガ就任式
トニ・ソロ〔toni solo 〕;2007年1月16日

ブッシュ政権が2007年の初めに、南西アジアにおける大惨事を処理する無駄な努力として増派するなか、人類の新たな希望の時代はニカラグアの首都マナグアにおいて始まった。1月11日、ニカラグア、ボリビアとベネズエラの大統領、及びフィデル・カストロの代理マチャド・ベントゥラ副議長は、貿易・協同の包括的率先であるALBA 〔米州ボリバル代替構想〕の加盟国としてニカラグアを正式に受け入れた。

米国の没落と中南米の台頭
フィリップ・エイジー〔Philip Agee〕;2007年3月19日

キューバに対する米国の50年近くに亘る経済戦争は、その経費が帳簿を付けているキューバ人の見積もりによると800億ドル以上に上るにもかかわらず、成功してきていない。1990年代初期、ソビエト連邦の崩壊によるキューバ経済の急落の後、それは1995年に回復し始めた。2005年までには成長は11.8%になり、2006年には中南米で最高の12.5%になった。いくつかの部門は崩壊以前の80年代後半の開発レベルを上回り、その他はほぼ回復した。キューバのサービス、ニッケル、薬学や他の生産物は急発展しており、どれほど試みようとも、米国はそれを阻止できずにきた。

民主主義に対する米国の戦争
ジョン・ピルジャー&パブロ・ナバレッテ〔John Pilger and Pablo Navarrete〕;2007年5月2日

私はこの隠された真実――米国人及びその他の私達の知性と道徳性を歪曲するために考案されたプロパガンダの見せかけの背後で、米国が長い間民主主義に対する戦争を行ってきた、ということ――を明らかにする映画を作りたかったのです。これを読んでいる多くの人々にとって、このことは知られています。けれども、西洋のその他の人々にとって、米国政府の野心を覆い隠してきたプロパガンダは、ゆるぎないものになってきており、その起源は「善い戦争」、つまり第二次世界大戦の絶え間ない賛美や、冷戦における「勝利」にあります。こうした人々にとって、合衆国の力の「善性」は「私達」を代表しています。

中南米諸政権の新しい積極的主張
マーク・ワイズブロット〔Mark Weisbrot 〕;2007年6月13日

政府と投資家――特に多国籍企業――の間の関係は急速に変化しており、それは特に現在中南米において当てはまる。昨月、ボリビア、ベネズエラとニカラグアは多くの国際問題専門家を驚かせた。世界銀行の仲裁組織である投資紛争解決国際センター(ICSID)から脱退する、と発表したのである。ICSIDは投資受入政府と紛争を持つ外国投資家が――先立つ取り決めの下――拘束力のある仲裁を求め事態を提起することができる機関である。

南の銀行:全てが薔薇色ではない
エデュアルド・ディマス〔Eduardo Dimas〕;2007年7月12日

南の銀行は経済・政治的統合という大事業の一部である。その主要な目標は、加盟国を経済的な見地から手を貸し、諸国の通貨に対する投機に至りかねない問題に対処することである。また単独で又は他の加盟国と共に行う社会事業や基幹施設の建設に対し低利で融資することである。

多様な帝国の衰退――ホンジュラスとミランダ
トニ・ソロ〔toni solo 〕;2007年7月30日

きちんとした独立記念日の数々にもかかわらず、スペインが中南米で植民地支配的な統率力を失くした正確な時点を確認することは殆ど不可能である。同様のことは現在のアメリカ合衆国にも言える。それは2004年ベネズエラ罷免国民投票という選挙上のディエンビエンフーであったのか? あるいはボリビアでエボ・モラレスが権力を握り、エクアドルでラファエル・コレアが勝利し、ニカラグアでダニエル・オルテガが再選した2005年から2006年の一連の選挙であったのか? 又はそれは、この7月にベネズエラがニカラグアとエクアドルとの、総計でほぼ100億米ドルに達する2つの巨大精油所協定を取り決めた時であったのか?

米州ボリーバル代替統合構想の銀行、年内に創設へ
クリス・カールソン〔Chris Carlson〕;2007年9月7日

米州ボリーバル代替統合構想(ALBA)を構成する4カ国、キューバ、ベネズエラ、ボリビア及びニカラグアの代表はマナグアで会談し、ALBA銀行の設立について検討した。この新しい基金はその地域における社会及び経済開発を促進することに献身することになり、今年末までには運営できそうである、と高官らは語った。

至るところにある反乱の顔
マヒール・アリ〔Mahir Ali〕;2007年10月9日

バジェグランデと呼ばれるボリビアの小さな町で、そこの常駐司祭の幾分かの狼狽にもかかわらず、地元のカトリック教徒らは神にのみならず、聖エルネストという人物にも一般的に祈りを捧げている。その名が示しているのは遥か昔の崇敬された宗教的人物ではなく、20世紀後半の革命の先駆者となった熱心な無神論者である。

南の銀行:IMF・世銀支配に対する代替案
スティーブン・レンドマン〔Stephen Lendman 〕;2007年10月30日

ウゴ・チャベスの理想は、融資の常套手段によって無数の人々に貧困を余儀なくさせるIMF、世銀や米州開発銀行の支配からその地域の諸国を解放することである。棚ぼたの石油収益に助けられ、彼の政権は既にそれを行っている。財政上の援助や市場価格以下の石油をその地域や他の諸国に提供するという前例のない専心と共に。今年これまでのところ、援助はおよそ90億ドルに上り、そして米国政府に監督された類とは異なり、それは低価格や善意、共同の精神、そしてあったとしても僅かばかりの付帯条件の下行われている。

中南米のニュース報道:中途半端な報道はされない方がまし
マーク・ワイズブロット〔Mark Weisbrot〕;2008年2月2日

「12月21日、私たちは彼らが私達を解放する場所に向かい歩き始め、20日近く歩き続けました。その間何度か私たちは走るのを余儀なくされました。兵士が非常に接近していたのです」と彼女は述べた。アルバロ・ウリベが解放の最終期限に定めた当日、彼女達が位置していた地域にコロンビア軍がこれまでで最悪の攻撃を仕掛けた、とゴンサレスは嘆いた。 「31日に、非常に大規模な動員が行われることに私達は気付き、そして私達が今にも解放されるというその時に非常に大きな爆撃があり、別の場所へと即座に移らなければなりませんでした。」ゴンザレスの証言を問題にした英語圏の記者は一人としていなかった。それは単に報道されなかった。


コロンビア、FARCのラウル・レジェスを暗殺
ジャスティン・ポドゥール〔Justin Podur〕;2008年3月2日

FARCのナンバー2であり、その組織の中でおそらく最も顕著な代弁者、ルイス・エドガル・デビア・シルバ、又は「ラウル・レジェス」(通称)が昨日コロンビア軍による爆撃で殺害された。コロンビア軍自体による報告によれば、軍はラウル・レジェスを含む15名ほどのゲリラを殺害したという。その報告がほのめかしていることは、それが基本的に暗殺であったということである

エクアドルの犯行現場証拠、コロンビアの嘘を暴く
デシオ・マチャド〔Decio Machado〕;2008年3月4日

エクアドル当局側の調査は、攻撃を受けるまでの間FARCが戦闘を行っていなかったことを示した。見張りをしていた3人を除いて、殺害された18人は下着を着て眠っていた。ゲリラ兵の誰一人として応戦する、あるいは降伏する機会がなかった。野営地の武器は積まれたままであった。ライフル銃や手投げ弾に手を伸ばす機会すら彼らにはなかった。つまり彼らは就寝中に虐殺されたのである。



posted by Agrotous at 00:43 | TrackBack(0) | 目次
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