2007年03月17日

ベネズエラの緑の政策:
チャベスは「環境的大統領」に値する
〔Venezuela’s Green Agenda:
Chavez Should Be Named The “Environmental President”:Original Article in English/ZNet原文

エバ・ゴリンジャー〔Eva Golinger〕Venezuelanalysis.com;2007年2月27日

「私達は石油生産国であり、そのことが私達に――極限のレベルで――環境により気を配り、全ての領域:大地、水及び空気において汚染を削減するよう義務付けるのである。」

―ウゴ・チャベス・ベネズエラ大統領、2007年2月24日。

世界で最初の環境に優しい大統領がベネズエラから現れるであろう、とグリーンピースやアース・ファースト!のメンバーが想像しただろうか? 環境保護運動家の多くが、その南米の国が石油生産諸国のうち最大のひとつであり、重鉱物や石炭の主要な供給源であることを考慮し、その様な考えを滑稽であると思うかもしれない。けれども、ウゴ・チャベス・フリアスが初めて選挙勝利して以来、彼はとても環境保護的な良心を発展させてきた。そしてそれは国の政策と社会計画に同時に反映されている。

青年時代にチャベスはおそらく環境保護活動家ではなかったであろうが、彼の卓越した特徴のひとつは彼の率直さと、耳を傾け学ぶ意欲である。したがってチャベス大統領は数年もの間、世界中の反グローバライゼーションや環境保護活動家らの呼びかけに注意を払ってきており、保護の努力や均衡のとれた消費や汚染除去の運動を支援し是認するために、ベネズエラの統治の形態を如何にして変更するべきかを学んできた。

昨年チャベス大統領は、ミシオン・アルボル〔Misión Arbol 〕(「木の使命」)に着手した。目的は森林伐採と戦うことであり、また国の森林の再生、保護や維持を基にした社会的意識を伴う、持続可能な発展の地域共同体を基礎にしたモデルの創出である。この「使命」――または社会計画――は地元の地域共同体や環境活動家、生態学者や環境省職員が共に、国中の地方と都会の両地域に1千万以上の木を植えることを奨励した。この計画が目指すのは、生活の質を改善するための生態学的な均衡や、損なわれた森林を再生させる重大性に関する環境保護の意識を国全域で生じさせることである。

2007年2月24日土曜の記者会見中にチャベス大統領は、排出を管制し環境を保護する新しい法律の念入りな計画を公表した。「明らかな軽視と不敬をもって公然と環境を汚染し続ける企業に規制を設けなければならない。最大の国営産業から最小の民間企業まで。彼らはこの法を尊重しなければならない。」世界環境の懸念に関して率直に語り、ベネズエラの指導者はこう宣言した。「環境問題は私達皆を憂慮させるべき事柄である。特に気候変動、地球温暖化や、この惑星の他の局面は。私達はこの問題に関する意識を引き続き高めていかなければならない。」

過去のベネズエラ国家元首の誰一人として、効果的で深刻なレベルでこれらの問題に取り組んだものはいない。実のところ、チャベスに先立つ諸政権に、ベネズエラの湖水や河川の莫大な汚染、そしてチャベス大統領のおかげで現在すでに阻止されたアマゾン領域における森林伐採の責任がある。それに加えて、2005年にチャベス政権は国営石油会社PDVSAと共に、有鉛ガソリンの排除を発表した。PDVSAは過去数年の間、環境にやさしい計画を実行してきており、そこに含まれるのは緑地の再生、河川、湖水や土地の汚染除去や、排出の削減である。「ベネズエラで生産されるガソリンは今「環境にやさしい」ガソリンであることを皆に知ってほしい。私達は鉛をもはや使用していない」とチャベスは地元ジャーナリストとの土曜の会見において自慢げに断言した。

ベネズエラの環境大臣を通して、地方と都会の両方で国の河川や湖の汚染を除去する徹底的で複雑な努力が進行している。チャベス大統領自身、汚染除去計画を開始した。グアイレ川で泳げるようになる日が近いうちに来ることを望んでいる、と彼は述べた。それは首都カラカス中を流れる川であり、率直に言うとこれまでのところ下水道のような見かけと臭いがしてきている。

世界で最も強大な国の指導者、ジョージ・W・ブッシュが地球温暖化の存在を否定する一方で、ベネズエラのチャベスは環境問題を彼の政権の重要問題に位置づけ、南米全域で保全の重要性に関する意識を高めるべく活発に働いている。更に最近ベネズエラはミシオン・エネルヒア〔Misión Energía 〕(エネルギーの使命)を開始した。エネルギー保全を目指した社会計画である。それは一般的な白熱電球をより環境にやさしい電球に取り替えるために、国中で数百人の「ブリガディエルス〔brigadiers〕」(若き活動家ら)に資金提供した。チャベス大統領は、政府の建物全てがエネルギーを保全する電球を利用し、政府事務局の過度の空気調整を削減しなければならない、と命じた。テレビ・ラジオ放送中にチャベスは、使用していないときに蛇口を締めることや、見ていない時にテレビをつけたままにしないこと、そして必要でない電気を消すことの重要性に言及し忘れることはない。

米国による絶え間ない侵害と言葉による攻撃にさらされ、また複数の(2002年4月のチャベスに対するクーデター未遂のような)直接介入の犠牲者であるこの国、ベネズエラは、地球温暖化や環境破壊を止めるうえで政府が中心的な役割を担うことができるという重要な手本を示している。世界中の環境保護運動家や活動家は専門的知識と連帯をもって、ベネズエラの環境政策を支持し、奨励し、手を貸すべきである。

エバ・ゴリンジャーはベネズエラ系米国人弁護士で、『The Chávez Code: Cracking US Intervention in Venezuela 』(2005年)や、最も新しい『Bush vs. Chávez: Washington’s War on Venezuela 』(2006年)訳注1の著者。 evagolinger@hotmail.com  から連絡可。


訳注

1.原著はスペイン語(『Bush vs Chávez: La guerra de Washington contra Venezuela』)であり、これまでのところ英語版は出版されていない。



posted by Agrotous at 22:29 | TrackBack(0) | ベネズエラ
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