2007年11月24日

南の銀行:IMF・世銀支配に対する代替案
〔The Bank of the South:An Alternative to IMF and World Bank Dominance:Original Article in English/ZNet原文

スティーブン・レンドマン〔Stephen Lendman 〕;2007年10月30日

2004年7月、IMF〔国際通貨基金〕と世界銀行は創設60周年を祝った。ドイツと日本の予想されていた敗北後の戦後世界のための金融援助の枠組みを提供するため諸機関は〔米国〕ニューハンプシャー州のブレトンウッズで創設された。息を呑むような偽善を伴い、2004年10月の開発委員会コミュニケはこう言明した。「ブレトンウッズ機関60周年を迎え……持続可能な成長、安定したマクロ経済政策、債務の持続可能性、自由貿易、雇用の創出、貧困削減及び良い統治に向けた開発途上国による取り組みを支援していくことを改めてここに誓う。 」何ともはや。

実のところ、地獄の様な63年間に両機関は上記の意見で述べられた全てにおいて正反対の結果を達成した。創設以来、それらの任務は世界的な先進国〔global North〕が支配する世界経済に開発途上国を統合すること、そして富を貧しい諸国から裕福な諸国の強大な銀行家らに移転させる手段として債務返済を用いるというものであった。

記事の続きを読む
posted by Agrotous at 21:00 | TrackBack(1) | 中南米全般
2007年11月17日

ベネズエラ:投票と弾丸の狭間で
〔Venezuela: Between ballots and bullets:Original Article in English/Venezuelanalysis原文

ジェームズ・ペトラス〔James Petras〕AxisofLogic;2007年11月15日

序文

ベネズエラの民主的に選挙で選ばれたチャベス大統領は、2002年4月11日のクーデター以来最も深刻な脅威に直面している。

特権階級に属する中流・上流階級の大学生らによる暴力的な街頭デモは、カラカスの中心及びその周辺で、複数の通りにおける重大な交戦にまで至っている。更に深刻なことに、7月に退任した元国防相のラウル・イサイアス・バドゥエル将軍は、11月5日の記者会見で軍事クーデターをあからさまに呼びかけた。彼は右派及び極右のマスメディア及び政治政党のみのために会見を開いた一方で、「一個人としての」反体者の態度を取った。

全ての国際・国内民間マスメディアは、バドゥエルの演説と記者会見を宣伝した。それと共に、反体制派学生を、2007年12月2日に予定されている政府の国民投票に反対し、民主的な権利を望む平和的な抗議者として描くことで、彼らの荒れ狂った行動を捏造して報道した。

ニューヨーク・タイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル紙、BBCニュースやワシントン・ポスト紙は全て数年間、チャベス大統領の「権威主義」という情報を読者に与えてきた。広範囲に及ぶ政治・社会的民主化への展望を強固にする憲法改正を前に、米国、欧州や中南米のメディアはクーデターを支持する元軍人らを「民主的な反体制派」として描き出した。憲法改正国民投票が行われる2007年12月2日投票日の前段階とその後における「独裁的」権力に訴える彼の手段に幻滅した元チャベス支持者らとして。主要な新聞紙のどれひとつとして、改正案の民主的な核心に言及してきていない――地元住民や地域住民委員会〔consejos comunales〕への公共支出と意思決定権の移譲である。再び、1973年のチリと同様に、米国マスメディアは中南米の民主主義を破壊する企てにおいて共謀している。

中南米における中道左派の報道機関や政党でさえも右派のプロパガンダをそのまま報道している。11月に自称「左翼」のメキシコ日刊紙ラ・ホルナダの見出しは「ベネズエラ中央大学(UCV)経営陣や学生ら、暴力を助長したとしてチャベスを非難」であった。続けてその記事は、右派が偽造した選挙に関する世論調査を繰り返した。それは憲法改正が頓挫することを示しているとされるものである。

共和党のホワイトハウスと民主党が過半数を占める議会の両方としての米国政府は、大衆主義・国粋主義のチャベス大統領を排除し、高度に進歩的な憲法改正案を駄目にする新たな企てを再び公然と後援している。

記事の続きを読む
posted by Agrotous at 21:25 | TrackBack(0) | ベネズエラ
2007年11月10日

キューバに対するベネズエラの債務
〔Venezuela’s debt to Cuba:Original Article in English/ZNet原文

サリム・ラムラニ〔Salim Lamrani〕;2007年10月27日

ハバナ〔のキューバ〕政府に燃料援助を提供していることに対して、ベネズエラの寡頭勢力はチャベス大統領を激しく非難する。キューバが日量9万8千バレルの石油を特恵価格で受け取っていることは事実である。それにもかかわらず、このカリブ海の国家は好意的な協定から利益を得ている唯一の国家ではない。ハイチ、ジャマイカやニカラグアを含むその地域の大多数の諸国も又、この政治的連帯を享受している。ロンドンや複数の米国の都市もまた、その様な論争を巻き起こすことなくベネズエラの寛大さの受領者になっている。(1)

2007年9月30日、彼のテレビ番組「こんにちわ、大統領」放送中に、チャベスはこれらの非難に個人的に返答した。彼によれば、ベネズエラがキューバに負っている債務は、その島国に提供された燃料援助よりも遥かに大きい。「私が捨て値で燃料をキューバに与えていると非難する[……]者たち[は]愚かである。もし帳簿を1ボリーバル〔ベネズエラ通貨〕1ボリーバル、1セント1セント計算すれば……」と〔述べ〕大統領は3万人のキューバ人医師らが5年以上の間、基本的に無料で自発的に国内で働いてきていることを思い起こさせた。彼はキューバの専門家たちがその5年間に、ベネズエラの医療の全歴史を通してベネズエラ人医師らが救ってきたよりも多くの生命を救ってきたことを確証した。「それには値段は付けられない」と彼は強調した。「事実に基づく価値においてどちらがより値打ちがあるか、私達がキューバに売却する石油か、これか?」と彼は訊ねた(2)。

記事の続きを読む
posted by Agrotous at 20:15 | TrackBack(0) | ベネズエラ
2007年11月03日

エクアドルの前途有望な社会変革
〔Promised Social Change in Ecuador:Original Article in English/ZNet原文

スティーブン・レンドマン〔Stephen Lendman〕;2007年10月16日

ラファエル・コレアは昨年11月にエクアドルの大統領に当選し、社会変革を約束し、1月15日に就任した。彼はこの国の過去10年間で8番目の大統領である。その中には失政や公務怠慢に反対する大規模な街頭抗議によって失脚を余儀なくされた3人の前任者も含まれる。コレアは今約束を果たさねばならず、エクアドルの歴史で177回目となる今回こそは正しく行うことが望まれている国の憲法改正のための制憲議会選挙での国民同盟〔Movimiento Alianza Pais:政府与党〕の大勝によって後押しを得たばかりである。選挙の最終結果を待つ中、コレアの支持者らは約70%の票を獲得し、全議席130のうち80議席を勝ち取った模様である。それは変革を推し進めるには十分な過半数ではあるのだが、それを行うことは容易ではなく、コレアの立場が試されるのはこれからであろう。

長年の中南米専門家であるジェームス・ペトラスはこう記す。「現在のエクアドルは基本的な社会変容のための好機を得ているのと同時に、帝国のネットワークからの重大な脅威にも直面している」その地域の諸国家が常に直面してきたように。近年、都市や地方の結集した大衆階級が新自由主義体制を追い払ったのにもかかわらず、それらがいわゆる中道左派の指導者(彼らは左派でも中道でもない)として再び現れるのを見てきた事の次第を彼は書き留める。その中にはブラジルのルーラ、アルゼンチンのキルチネル、ボリビアのモラレス、ウルグアイのバスケス等が含まれる。ウゴ・チャベス〔ベネズエラ〕でさえ、「実利主義的な左派」の立場から統治している。彼は草の根の参加型民主主義及び再分配方式の社会政策を財界に対する支持に組み合わせている。とはいえ、先立つベネズエラの指導者達よりも公平な基準で行っている。

ぺトラスはフォーブス・マガジン編集者の批評を引用する。それはルイス・エチェベリア元メキシコ大統領(1970−1976年)に関するものであり、とても啓発的であり、コレアの挑戦を説明している――「彼は左派に語りかけ、右派のために働く。」それは現在中南米においてかなり一般的であり、典型的な例Aとして、かつての労働党創設者で国の現大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ(2002年から現在)のブラジルが目立っている。

記事の続きを読む
posted by Agrotous at 20:50 | TrackBack(0) | エクアドル
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。